2016年06月06日

アフィサイト運営における消費増税延期の影響

消費税増税の延期が決定されましたが、アフィサイト運営者への影響を考察してみたいと思います。

今回の増税延期によるアフィリエイターのメリット・デメリットには以下のものがあげられます。

・価格比較サイトの税込表示の修正がなくなった
・サーバーやドメイン費用のコスト増がなくなった
・消費税非課税事業者の税込報酬は8%のままで変わらず
・駆け込み需要消失による機会損失の発生

第1点目としまして、価格の比較サイトを運営されている場合、サイト上の税込表示の修正をする必要がなくなった点は大きなメリットといえるでしょう。8%から10%へと移行した場合、税込価格の表示もすべて変更しなくてはなりませんが、この修正作業には大変な手間がかかるものです。その修正対応が当面の間は棚上げになったという点では、メリットがあったといえるかもしれません。

けれども、消費税の計算の簡易さという面でいえば、やはり8%よりも10%の方がわかりやすいです。商品価格の1割が消費税という認識の方が、お買いものをする際にも計算がしやすいので、個人的には10%で固定してもらった方がやりやすかったなと感じております。

また、税金関係でいえば、課税売上が1,000万円未満で消費税の納税を免除されている事業者の場合、ASPから振り込まれる消費税分は丸儲けになりますので、10%に上がった方が若干はお得だったのかもしれません。つまり、報酬分に上乗せされる分が今後も8%のままということになりますので、この点についてはデメリットといえるかもしれません。

加えて、本来なら今年の年末から来年の春へとかけて、増税前の駆け込み需要が見込まれておりましたが、増税延期によりなくなってしまい、今年度の駆け込み需要は中止になりました。駆け込み前には、借金をしてでも8%のうちに買っておこうという心理が働くため、キャッシング関連の比較サイトを運営している方にとってもメリットがあったものと思われますが、これがなくなってしまったのはデメリットといえるかもしれません。

一方、同時に駆け込み需要後の反動減もなくなりましたので、今後、数年間にわたって当面は平穏なアフィサイトの運営ができるものと思います。

最後に、サイト運営費用は10%に増税された場合はコストが増大してしまいますので、この点については8%のままの方がメリットが多いものといえるでしょう。

総じて見るに、アフィリエイターにとっては増税延期によるメリットは大きなものがあったといえるかもしれませんね。

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