2016年04月21日

アフィサイト買い取りは効率的か?

サイトごと買い取ってしまってアフィリエイトしてしまおうという方も多いようですが、果たしてこれは効率的なのでしょうか?

主観にはなりますが、このサイトの買い取りには以下の点で難があると考えております。

  • 税務状況のメリット
  • 自サイトとの親和性の有無
  • 関連サイト譲渡の有無
  • 更新性サイトなのか、放置系サイトなのかの違い

第1点目としまして、もし黒字で税金を何千万円も払っている状態ならば、購入して経費に計上することで節税にはなるかと思います。一括購入でなくても、月に1ページ更新することを依頼して、毎月の外注費の形で分割することもできるでしょう。

経費に計上して利益を消すことで節税になるならば、税金としてキャッシュアウトする部分がなくなりますので、場合によっては効率的といえるかもしれません。黒字を消すために使いもしないものを買うぐらいなら、関連サイトをいくつか購入してしまった方がよいと思います。

けれども、自サイトと親和性のないサイトを買っても無駄になってしまいますので、相乗効果が見込める状態であるかどうかをよく見極める必要があります。よく、利益が出たからといって使いもしない高級外車を経費で購入する社長さんがいますが、たいていは無駄遣いに終わるものです。

なのでその人にとっては使い道がないものでも、自分にとってはお宝のサイトを安く購入するというのが、賢いやり方といえるでしょう。

一方で、右から左へと転売目的で売買している人もいますので、サイト運営に精通している人でないと騙されてしまう可能性があります。サイトのせどりというものでしょうか、安く仕入れて高く売るという業者がいますが、このあたりはサイト運営の目利きが必要になると思います。

例えば、保有している姉妹サイトなどのリンクパワーが強くて検索順位を押し上げている場合、関連サイトまでを含めて買い取らないと単独では意味がありません。SEOで上位表示されているから買い取ったのに、譲渡を受けた直後にリンクをはずされたらアクセス数が激減してしまうことになります。

あるいは、更新頻度が高くて上位表示されている場合、買い取った直後に更新作業は停止してしまいますので、高額で買い取ったとしてもすぐにアクセス数が下落してしまうことになるかもしれません。そういった点では、放置系サイトの方が効率的かと思われます。

サイト売買をする際、回収期間を気にされる方も多いと思いますが、その収益がどういった要素で発生しているのかまでを見極めないと高値づかみになってしまうことも考えられます。

これを見抜ける人は、あまりいないのが実際のところです。

以前、僕がまだ金欠だった頃、今後は1千万円程度の収益が見込めるサイトを数十万円程度で売りに出したことがあるのですが、何人かの購入希望者があったもののまったく食いついてきませんでした。ウェブデザイン的なものには力を入れていなかったため、あまりイメージがよくなかったのかもしれませんが、すぐに交渉を打ち切られてしまう結果になったのです。

僕としてはタダ同然なのになんで買わないのだろうと不思議だったのですが、実際、その後の数年間でその前後の収益が発生しましたので、やはり売らないでよかった結果になっております。つまり、サイト売買の醍醐味は、タダ同然で売りに出されているサイトを安く買い取って手を加え、それを自分で収益化することにメリットがあるのです。

例え高額な収益が発生しているとしても、株でいえば、それは高値掴みと同じことになりますので、それに手を出すのはリスクが高い傾向にあります。

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