2016年09月05日

アフィ法人の運営は個人事業よりも得か?

アフィリエイトで法人化してから4年が経過しているのですが、個人事業のころと比べると楽になっているのかいないのか、未だに判然としません。

結局、法人化することのメリットは、自分の年収を自由に設定できる点が一番大きいのだろうと思います。自分の年収を自由に設定できるため、所得税や住民税が非課税になるレベルまで自分の役員報酬を引き下げて対応できる点が一番の醍醐味かと思います。

仮に、アフィリエイト報酬が増えて売上が上がったとしても、その分、非課税の母親や親戚を役員につけて人件費として計上することで利益を消すことができます。

しかし、個人事業の場合は人件費に計上できませんので、非課税になるレベルまで所得を下げるとすれば、売上自体を極端に減らすか、もしくは仕事関係の経費を増やすしか手立てはありません。たとえ、国民年金基金に加入してギリギリまで控除額を増やしたとしても、個人事業の場合、所得税や住民税はほぼ間違いなくかかってくるものと思います。

一方でアフィ法人の場合、給与所得控除がありますし、自分の所得税や住民税は非課税にまで持っていけるという点に違いがあります。また、親族を役員につけることで65万円の給与所得控除が倍々形式で増えていきますので、人件費の形で利益を圧縮することができます。

例えば、無職の親戚にライターなど何らかの仕事をあてがい、5人を確保したとすると、65万円×5人で325万円分の給与所得控除が出てきます。基礎控除の38万円分までを含めて給与を103万円以内に収めたとすると、515万円分の控除が発生してくることになるわけです。

これにより、500万円規模の売上なら、法人税や個人の所得税、あるいは住民税の発生することなしに親族内にお金をばらまくことができます。

それなら法人化して会社を作ってしまった方がいいという考えになるかと思いますが、非常にやっかいな負担となるのが社会保険関係の税金です。

法人の場合、厚生年金や協会けんぽなどで社会保険が発生してしまいますので、通常のサラリーマンと同様、社会保険の会社負担分が発生してきます。特に、厚生年金の負担が重くのしかかってくることになり、個人事業の国民年金の場合は月16,000円程度で済みますが、厚生年金の場合、会社負担分も合わせると月に10万円以上になるケースも珍しくありません。

一般的なサラリーマンの場合、会社が半分を負担してくれるので、厚生年金の方がお得といわれています。けれども、自分自身が会社オーナーの場合には、どのみち自分が働いて稼いだ売上から会社分も負担することになるため、個人事業のままで国民年金基金に加入していた方がお得のような印象もあるのです。

一方で、厚生年金としての負担が増えるのでしたら、将来的に年金としてもらえる分が増えますので、所得税や住民税として納税するよりはましという感覚があります。

■所得税や住民税 → ただ払うだけのキャッシュアウト
■厚生年金 → 将来的にもらえる年金額が増える

例えば、同じ100万円を払うのでしたら、所得税や住民税として払うよりも、厚生年金として払った方がお得だという印象があり、そのような事情でぼくは法人でアフィサイトを運営している次第です。

これが果たして正解なのかどうかは不明ですが、今後も検証を重ねていきたいと思います。

ニックネーム ブログアフィリエイター at 00:29