2019年02月18日

アフィリエイト法人は個人事業よりも税金は安い?

アフィリエイトの収入を個人事業主として確定申告されている方も多いかと思いますが、ぼくは法人化した方がメリットが多いと考えてます。

個人事業と法人でどのくらい納税額が違うのかでいえば、支払う税金の総額については、そう大した違いはない感じています。

概ね、個人事業主の国民年金はかなり安いものの、所得税や住民税、国民健康保険料などは高額化する傾向にあります。

一方で、法人の場合は厚生年金のため、年金の上乗せ分があるのに加えて会社負担分などもあり、社会保険についての負担はかなり重いです。ただし、その負担分については所得控除になるため、控除額が増える分、所得税や住民税などについては軽減される傾向にあります。

つまり、国民年金で1万5千円なら1万5千円分しか控除されませんが、厚生年金で10万円なら10万円の所得控除が発生するため、控除が多くなる分、法人化した方が所得税や住民税が軽減されるというわけです。

個人事業と法人の例

個人事業:総額10万円
(※国民年金1万5千円、健康保険4万5千円、所得税+住民税3万5千円)
法人:総額10万円
(※厚生年金5万円、健康保険3万円、法人税1万円、所得税+住民税1万円)

法人の社会保険料の内訳については、概ね、給与の約3割(厚生年金18%、健康保険12%)ぐらいになっており、これを会社と従業員で折半します。

ただし、アフィリエイトで法人化している場合はオーナー社長かと思いますので、折半してもしなくても負担する金額については同じです。そのため、仮に個人事業から法人化したとしても厚生年金の負担がかなり重くなるため、税金が軽くなる実感は感じられないかと思います。

けれども、「所得税+住民税」の負担が重いのと「厚生年金」の負担が重いのとでは天と地ほどの違いがあります。

所得税や住民税については、ただ払うだけの税金であるのに対し、厚生年金については将来の年金としてお金がもどってくるからです。同じぐらい負担が重いのであれば、ぼくは法人で社会保険を負担していく方が全然マシだと感じてます。

ただし、個人事業のままでも国民年金基金がありますので、上乗せ分で厚生年金並みの負担をしようと思えば、法人化した場合と同じレベルまで所得控除を増やせるはずです。

このあたりの判断は人によって違いますが、給与所得控除の有無なども考えると、総じて日本はサラリーマンに優しい税制になっており、個人事業よりも法人化した方がメリットは大きいのではないかと感じています。